お菓子の意匠指定でのご注文でした。
今回の練り切りのご注文は、「ボストンテリア」と「トラ猫」で…ということで、動物は苦手なんですが頑張って作らせていただきました!
ボストンテリアはこしあんで作った練り切りにすこし食用の炭を足して黒っぽく仕上げました。色々反省点はありますが、カップに入れることを考えると高さと幅が決まってくるので全身を表現するよりも顔だけとマスコット的に作るような感じで仕上げました。
なかなか立体的には作れないので(カップに入らないので)いつも丸くなるようなイメージで形を考えます。
ボストンテリアは耳が大きく顔が面長な感じなのですが都合上丸くしてしまいました。熊かな?と思われるかもしれませんが…。
トラ猫の方はまあなんとか猫っぽく見えるかなあと。
足跡の付いてるのは「さんぽ道」です。最近赤とんぼ見つけたので道はまだ緑ですが秋が近いような情景をイメージして作りました。猫も散歩するのかな?写真にはないですが、ワンちゃんのほうは、大きめな足跡が二つになってます。
動物は難しい。
和菓子の意匠はだいたい花と鳥が多くて形も古典的なものがもう江戸時代くらいから出来上がってるんですね。それをちょっと工夫したりして作ったりするんです。
動物ってどうしてもマスコットとかキャラのような感じになってしまうのですが、抽象的にすると何か分からなくなるし、分からないままよりもこれかな?と思えるほうが食べるときも楽しいかな…と思ってできるだけ分かりやすくと思っています。
ただ、これを見せると「くま?」と言われたのはいうまでもありません…。