お茶菓子のご注文、今度は幼稚園バージョンです
左から寒氷のおばけ、一口羊羹のコウモリ、練り切りのかぼちゃです。
寒氷とはー砂糖と、寒天、水飴だけで作るのですが、材料としては「琥珀糖」と同じです。
琥珀糖は透明で宝石のような感じに対して、寒氷は白濁してます。「すり琥珀」とも呼ばれたりしてます。琥珀と同じく外側はシャリっと中はしっとりな感じですね。
この「すり琥珀」と呼ばれるのは製法からきています。その名の通り「する」んです。
寒天系のお菓子を作る際の基本は「まぜすぎないこと」なんです。寒天のコシが切れて、固まりにくくなってしまうからです。
でも寒氷は寒天液をあえて混ぜる(するように混ぜる)ことで白濁させて固めているんです。
作り方は2通りあります
寒天液から混ぜる方法と、寒天液にすり蜜を入れて白濁させる方法です。
すり蜜を入れて仕上げるほうが失敗が少ないです。寒天液から混ぜると固まらなくなる可能性が高くなるからです。
すり蜜とはー砂糖と水を煮詰めてからひたすらかき混ぜると白いクリーム状の蜜ができます。フォンダンとも呼ばれたりします。これを入れて白くするんです。
そうして作りました。おばけの顔は羊羹でいろんな表情を描いておきました。
コウモリ羊羹と練り切りかぼちゃ
一口羊羹のコウモリは去年もやったのと同じです。なんとなく気にいっているので(笑)
普通の羊羹よりも水飴を多くいれて固め練って、表面を乾かしています。ねっとり甘めな感じです。お茶菓子用ですねー。
練り切りのかぼちゃは茶巾しぼりしてあります。あえて斜めにして目線が合うようにしました。
この前小学校でやったのは正面向いていたので合わせにいかないといけなかったのですが、今回はいつまでも見つめられているかのようにしてみました。